
コンパクトながらも高性能!コストパフォーマンス最高の一本
35mmは準広角と言われますが、肉眼に近い画角でとても使いやく、標準レンズ的な使い方をしている人が多いです。 ライカL、Mマウントで35mmというと、かなりの選択肢があります。
数多くある35mmの中で、今回は「Voigtlaender COLOR SKOPAR 35mm f2.5」を紹介します。
このレンズはコストパフォーマンスの高さが際立っています。
Lマウント版は絶版となっていますが、モデルチェンジしたVMマウント版は2012年2月現在、継続販売しています。
■購入の経緯
このレンズは、Canon 7と共に、「お散歩カメラ」として常に持ち歩くために購入しました。
街中スナップが中心の使い方では、50mmでは少し狭く、28mmでは広過ぎる。そこで35mmで考えていたのですが、ライカLマウント以下が候補に上がりました。
- エルマー 35mm/f2.8
- ズミクロン 35mm/f2
- ズマロン 35mm/f3.5
- Jupiter-12 35mm/f2.8
- ウルトロン 35mm/f1.7
- COLOR-SKOPAR 35mm/f2.5
本命はJupiter-12でしたが、程度の良い物が見つからず、2011年11月に新宿のアルプス堂で¥21,000で購入しました。(当時の記事参照)
■良いところ
使ってみると、このレンズは非常にコンパクトであることをまず実感します。
沈胴タイプと比べると大きいですが、引き出す動作が不要であることを考えると、こちらの方が使い勝手が良いです。
現在は、MINOLTA CLEとLEICA CLで使用しています。
この組み合わせでは、小型軽量のボディと併せてとてもコンパクトにまとまり、常に持ち歩いても負担になりません。 常に持つことでシャッターチャンス遭遇率は上がります。
別記事でも書きましたが、僕はこのように考えています。
「すごいカメラやレンズでも、その時に無ければ意味が無い」
僕にとって小型軽量であることは重要なのです。 そして、求めていた「コンパクト」、「リーズナブル」がこのレンズにはあったのです。
■このレンズの写り
レンズの目的は「写すこと」です。いくらコンパクトでも、性能が悪ければ話になりません。
以下は3ヶ月ほどの間、ほぼこのレンズ1本で過ごした上での感想です。
このレンズは被写体を選ばず、何を撮ってもシャープな像を結ぶのが特徴的です。風景・人・花・建物など、レンズの得手不得手を気にせずに撮影できてとても楽しいレンズです。
特にリバーサルフィルムとの相性は最高です。色もしっかりと乗り、コントラストが高く、隅々までシャープに写ります。
何を撮っても良く写るのは、悪く言えば「個性・主張が無い」とも言えます。
ですが、レンズ資産が豊富でないレンジファインダー入門者には、このクセの無さこそが最大の長所になります。一本でどこでもゆける軽快さも見逃せません。
街歩きのときには、基本f11にしてパンフォーカスで撮影できるようにしています。撮りたい物があれば、フレーミングのみで撮影準備完了です。
最短撮影距離が0.9mと長いので、寄りたい方にはVMマウントで出ている後継機(最短0.7m)の方がよいでしょう。
■実写
言葉で上手く伝わらないと思うので、百聞は一見にしかず。 このレンズで実際に撮影した画像を紹介しましょう。
石の質感や木など、クセが無くしっかりと描写できている。
このような撮り方だと、広角レンズらしい写真が撮れる。
とてもシャープな写りだ。

ギリギリだが、アンテナやクレーンのワイヤーも写しこんでおり、解像度も十分あることがわかる。
こんな空でもきれいに写るので、使っていて安心感がある。
日中より、夕方の方が周辺光量の低下が見られる。
晴天下で絞って撮るとかなりシャープになる。f5.6~f8辺りの画質が一番良い。
上画像の等倍切り出し。
木の枝がしっかりと解像しており、必要十分な性能はあることがわかる。
このレンズは空のグラデーションがとてもきれいに出る。
生活リズムから、夕暮ればかりで申し訳ない…。
水面に太陽が写った強烈な反射光でも嫌なゴーストはでていない。
マルチコートの効果がしっかりと出ている。
夕方に絞り開放(f2.5)にて撮影。広角かつ小口径なのでバックはさほどボケない。
古いものを撮れば古く写る。とても自然な仕上がりだ。
日がほとんど沈んだ頃にシャッター1秒で撮影。
ほぼ見た目通りの自然な発色だ。
こういう状況でも撮れなくはないが、f1.4クラスが欲しいところだ。
逆光気味でも恐れずに撮れる安心感がある。
■こんな人におすすめ
- 操作性のよい準広角が欲しい
- 初めてのレンズは冒険したくない
- かさばらないレンズがよい
- 普段は35mm1本で過ごしたい
初心者向けかと言えばそうでもなく、必要十分な性能は備えているので、どんな被写体でも安心して撮れる万能なレンズです。
レンズのクセを楽しむ方には、無難すぎて物足りないと思います。 そのような楽しみは別のレンズに譲り、安定感とコストパフォーマンスを楽しみましょう。
コンパクトでリーズナブルで良く写る。
返信削除なかなか良い組合わせですね。
kenさん、ありがとうございます。
返信削除贔屓目かもしれませんが、街撮りスナップには良い組み合わせだと思います。
当面はこれで35mmの画角感覚を徹底的に身体に叩き込もうと思っています。
いいですね。
返信削除読んでいると自分でも欲しくなってきます。
でもうちにはM-ROKKORの40mがあるし。
使っては見たいものの、そう簡単には買うこともできません。
SEINOさん、コメントありがとうございます。
返信削除カラスコ35関連のまとめ記事的に書いてみました。
使いやすくて良いレンズですよ。
僕はM-ROKKOR40mm、NOKTON 40mmが欲しいです。
物欲はつきないですねw
たけ様。
返信削除はじめまして。いつも興味深く拝見しています。
先日こちらの記事に背中を押していただきまして、Lマウントのカラスコ35mmを購入しました。ライカⅢfに付けています。エルマーに似たノブ付きのCタイプです。取り回しはクラシックなのに写りは現代的でキリっと決まり、モノクロ&リバーサルともに安心して使えますね!
来月従妹の結婚式がありますのでこのカラスコ君も連れていこうかと(^^)
長々と失礼しました。迷っていた背中を押して頂きありがとうございました。素晴らしいレンズに出会え、また写真が愉しくなりました。
匿名さん
返信削除コメントありがとうございます。
カラスコ購入おめでとうございます!当ブログがお役に立てたようで良かったです。
バルナックいいですね。Cタイプの方が似合いますね。
カラスコは値段の割にとても良く写るので、すっかりメインのレンズになりました。
これからカラスコで素敵な写真を撮ってあげてください(^-^)